先程、近所のスーパーに行ってきました。
この街で唯一のスーパーです。パラパラと居る お買い物客は、見る人全て・・お婆さんでした。お爺さんも一人いました。

この地域の高齢化は一目瞭然です。還暦の60才は、若手と言っても良いくらいです。

女性の方が長生きですから、単身暮らしのお婆さんもいます。
町のサービスを利用しながら老老介護のご家庭もあるでしょう。

私は、この先 AI介護ロボットの開発・進化を待ち望んでいます。
今のアラフィフが介護を要する年代になった時のことを考えると、
人手不足の問題は惨状となってることが容易に想像つきます。


うちの姑は、私が嫁に来た当初の頃から、しきりに 義父・舅のことを

「お父さんは、長く生きると思うわよ~」
「お父さんは何がなんでも絶対に施設に入りたがらないからね」


何度となく 私に そう言ってました。


結婚初期の頃の私は、
長生きしたら何かイケナイことでもあるのか? くらいの感覚で、
長生き出来るということは、健康の証ということで、良いことじゃないですか。
と答えていました。

施設に入りたがらない、に関しては、
高齢者の希望は、そんなものなのかなぁ、と呑気に考えてました。

核家族 育ちで、実の父方、母方の祖父母と生活を共にしたことがなく、
長いこと都会での一人暮らしの中で、直接 高齢者と関わる経験が無かった私は、
介護に関する具体的な問題が、頭から抜けていました。

それで、姑の言う真意が よく理解出来てませんでした。馬鹿です。

ただ、そのセリフを言う時の姑は、
いつも 私の反応を伺うような表情をすることに、違和感を感じていました。

なぜ自分の旦那のことなのに、ヒトゴトのような言い方なのか?
あの・・毎回 私の反応を伺うような表情は・・・?

いくら抜け抜け頭の私でも、何度か同じセリフをくり返されると、
姑の言いたいことは、

旦那(舅)の介護は、嫁であるアナタの義務よ。
旦那は長生きするだろうし、その頃には嫁のアナタも体力が落ちてるだろうけど、
絶対に施設には入らないから、介護の覚悟しておいてね。

ということか・・・

それだから、私の反応を伺ってたのね。
覚悟させるために、何度も言ってたのね。


そして その後に、更にトドメを刺した言葉が・・・。

「男性というのはね、子供を産んで育てるという機能も本能もないから、老人の介護には向いてないの。
子供のオムツを取り替えるのは母親でしょ。介護も同じで、女性じゃなきゃ出来ないことで、女性がするべきことなの」


姑は、こう言いました。

その真意とは、

自分達の老介護は、男性である息子(夫)ではなく、女性である嫁がやるべき。

ということです。

私は食事中に それを聞いた時、なんと 自己中で厚かましいことかと、
絶句してしまい、言葉も出ませんでした。

その日の夜、私は夫に聞きました。
お義母さんって、お義父さんの親の介護を全部 自分でやり遂げたの?

夫は
「おふくろは体が小さいし、お爺さん お婆さんは当時の人としては背が高かったから負担がかかるということで、
父親が排泄の世話から何までやっていたよ」

私は、やっぱりね、と思いました。
排泄の処理などやれるタイプの姑ではないです。

それは、私もそうですが、自分の夫が必要に迫られたなら、
私が健康であれば、工夫をしてでも、私が担当するでしょう。
私か介護士さんか・・・介護ロボットかでしょう。


施設は嫌だ、可愛い息子には苦労させたくない。嫁がやるべき。
と堂々と言える神経って。
当然の義務のごとく嫁にやらせる神経って。

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そして、舅も姑と似通った考えを主張するのですよね。
「絶対に施設になど入らん」と。

ここんちの親って、夫の親って、私には赤の他人なんですが。
今となっては、大嫌いな他人なんですが。

私は、姑の介護論を聞いてから、
いや、それ以外の原因も沢山ありますが、
申し訳ないけれど、夫の両親は、人間の心の持ち主だと思えないのです。

人間の情の無い者へ、私の情はかけられません。あしからず。

息子の嫁と同居してる親って、皆 こんな風に考えてるものなんでしょうか?


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