今の時代、専業主婦というと肩身が狭い気分になることがある。
なんだか言い訳がましいが、
何度も記事にしてるように、我が家は家内企業である。
嫁でも家業の手伝いや役割分担は当然あるので、同業者の奥さん達は給料制で、お給料を得てる奥さんも多い。

なので、世間一般で言われる専業主婦とは、ちょっと違うという自負もあるのだけど。
我が家の場合は、収入に関すること一切を義父が取り仕切っていて、内情を家族に明かさないので、
そのへんの実情は分からないのだが、私は、お給料という形のものは頂いてはいない。
自営なので国民年金は収めているが、国民健康保険料は低い金額であるし、住民税は収めていない。
そのことから、自分は専業主婦というカテゴリーになるのだろうと、私は認識しているし、そう言っている。

家業の手伝いが不定期にあるので外に勤めに出ることは無理なのだが、
特別なキャリアも資格もないアラフィフの私に、就職先があるかと言えば、正社員では、ないだろうと解っている。
結婚を機に仕事を辞めた時点で、次の職場ということには、夫と結婚していなくても、ならなかった話である。

同居している姑の話に移るとします。
姑も家業を手伝っているが、認識は私と同じく専業主婦だと思う。
姑は、結婚前の独身時代に勤めに出たことは一度もなく、
地方の短大を卒業してからは、実家に戻り、和裁や洋裁を習い花嫁修業をしていた女性である。
就職するという教育は親から受けて育ってはいない女性である。
22,3才で結婚し、24才で長男である夫を産んでいる。

当時は、昔なので当たり前だが、家の造り、家電も全てが、今のように機能的で便利ではなかったので、
この広い家の管理や掃除も大変だったと思うし、家業の手伝いも大変だったと察しがつく。
今70才代の姑が、勤めに出た経験もなく、家業の手伝いをしながら専業主婦として生活してきたことに対して、
私は何も恥ずべきこととも、引け目を感じることもない。と思っているが、
ただ、やはり仕方のないことだが、世間や社会の視野が狭いことは否めない。
人は、経験でしか分かり得ないことも多いので、自分の物差しでしか物事を考えられないのも理解できない訳じゃないが、
始末が悪いのは、自分の物差しが正しいと思い込んでいることと、
自分の物差しで計れないものに対し、否定し排他し、自分の尺度を押し付けてくることである。
本当にこれは、この先、私も気を付けなければと思う。
私も狭い社会の専業主婦生活が続くのだから。

姑が口にする、子供を持たない女性への批判的意見、
ワーキングマザーは、子供が可哀相だという、子育ての批判や無理解。
嫁は嫁ぎ先に尽くすことが当たり前で、長男嫁は同居し義理親の面倒を見て当たり前という
時代錯誤の考えと、自分達だけに都合が良い考えの押し付け。

こういった大半のものは、嫁の私に向けられているものなのだが、
それと同時に、姑自身が自分肯定のアピールをしているのだとも感じる。

いや、もしかすると、姑の強い劣等感の裏返しかもしれないが・・・
というのは、長年 夫である舅の浮気に苦しめられていた姑である。
舅のオンナ癖は今に至っても変わってないのだが、
これまでの中で、姑が、自分に生活力と経済力があったなら離婚もできた。という考えが浮かばなかったとは言えない。
自分で働いて生活する能力が無いことを自覚してるはずである。
そのことが強い劣等感となり、自分肯定アピールになってるのではないかとも思えるのだ。

以前に夫から聞かされた話だが、
夫が仕事で収入を得るようになって間もない頃、父親の不貞に苦しむ母親を不憫に思い、
俺がお母さんを養うから、父親と別れて暮らしても良い。と言ったことがあるらしい。
その時に姑は、息子に迷惑はかけられない。私は、仕事の経験もないし、生活の自信がない。
これまで全てお父さんに頼って、守られてきてるから、今の暮らしが出来てる。と答えたそうな。
家事や育児、家業の手伝いを真面目にこなしてきてた姑だが、何でも舅の言う通りに従ってきたとも言える。
時代が後押しして、家業も軌道にのり、そこそこ豊かな暮らしをしてきたというのもあろうかと。

自分の歩んできた人生を否定したくないのも、人というものである。

話は、それてしまったが、
私は、姑がネチネチと 視野の狭い偏った主張らしきものをアピールしてくる度に、

貴女は子供を産んで育てたからといって、人間として上等ということですか。

専業主婦として子育て出来たことが、そんなに子供の教育や性格形成、健康状態及び、
子供たちが大人になってからの人生に貢献できたと思ってるのですか。

働くことに何の学びも成長も無いと言いたいのですか。

妻が働かなくては成り立たない経済事情があるということを理解できないほど、頭の中はお花畑なのですか。

などなど・・・心の中で思ってしまう。
きっと、私が心の中で舌打ちしてることさえ、想像もできないであろう。
自分は正しいことを言って、可愛げがない相手(嫁)を打ちのめしてるという感覚だろうから。
まったく、これだから・・・。

うちの姑に限定した言い方になってしまったが、
自分の尺度だけで判断せず、思考し、情報の正否に敏感になったり、相手の立場を考える姿勢を持つことが少しでも出来たら、
専業主婦でも兼業主婦でも、子供がいようがいまいが、結婚しようが独身であろうが、
それぞれの生き方があってイイだろうと思えると思う。

何よりも、分かっていない自分を自覚することなんだろうなと。
それと、誰しも何がしかの劣等感はある。
劣等感からくる批判や主張の押し付けは醜くく、何も良いことにはならないということも知るべきかと。

自戒の念をこめて。