個人の悩みなんて 同じ境遇下で体験した者でなければ 結局は 理解し難いもの。

傍から見るのと、中に入って経験するのとでは まるで違うことの方が多いし。

それから、似かよった境遇だとしても、
自分を含め 中の人達のパーソナリティによっても 変わってくる。

時代によっても 大きく変わることがある。



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多様な価値観・生活スタイル・・・それらを 認め合うことは
とても好ましく そうあるべきだと 私だって強く思う。 

けれど、こんな時代になっていても 旧式から そう簡単に変えられない事情の人も いるのです。

変えられること、変化が可能なのって、それは 羨ましい事なんだと
改めて 身に染みる今日この頃。。。


その土地の その場所に あり続けなければならない 。 

変化よりも 古きを重んじ 同じことを継続していかねばならない。

それで生計を立ててるならば、住居も 自分を取り巻く人間関係も
自ら 全て捨ててしまわない限り 自分の意思一つで どうにかなるものでは ないのですから。

だから 苦しいのです。 解決の糸口が 見つからないのは 希望すら見い出せません。


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最近 伝聞で うちと同業のA婦人の近況を知りました。

うちと同業と言っても あちら様は 都会の山の手に社屋を構え
事業規模も収入規模も大きいので うちとは比較対象にさえならないのですが。

A婦人のお姑さん・A家のおばあさんが亡くなったそうです。

私は 9年前に A家のお姑さんを とある会場で 見たことがあります。
お腰が曲がっていて 杖をつき、おぼつかない足取りで お一人で会場を歩いてるのを見つけて、
あれ? A家のお嫁さんは どちらに?? と 見渡すと、
なんと 私のすぐそばに A婦人と そのお嬢さんが いて、
私と同じ場所から 自分んちの姑・おばあちゃんを 眺めてる感じでした。

歩み寄って 手を差し伸べるのでは無く、ヨタヨタ歩いてる老婆を
他人事のように眺めている嫁と孫といった構図です。

少しして、見かねたように 歩み寄って行ったのは、お姑さんの実の娘側のお孫さん姉妹です。

同居してる孫ではなく、他家に嫁いだ実の娘のその子供

余程 家族内の人間関係に鈍感な人でなければ、誰がどう見ても、
A家の姑と嫁の仲を 察してしまう光景でしょう。 。 。

当時の私は 自分が結婚したてで、今にして思えば 予兆はいくつもあったものの
とりあえず まだ ここんちの家族関係に どっぷりと浸かる前の状態でしたので、

こんなに人が集まってる会場で、
ましてや 家の格や事業規模からして 自然と人目を集める一家であるのに
あからさまに 仲が悪いことを 知らしめるような 振る舞いをしなくても・・・

そう思ったものでした。

人々というのは 一般的に・・身体の弱ってる老人の味方になるものです。

意地悪な同居嫁と孫という見え方になってしまうでしょう。 


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そのA家のお姑さんが 近年お亡くなりになって 諸々 落ち着いた頃、
A家のお嫁さんであるA婦人は、 昔から 家族事情を相談していたという M美さんに

 「ようやく 長かった苦痛から開放されました」 と 伝えたそうです。

私は A婦人と親交のあるM美さんから 直接その話を聞いたので
紛れもなくA婦人の本音でしょう。

A婦人がA家に嫁いできてから 20数年間、ずっとA婦人は 嫁イビリに苦しんできたそうです。

家庭内の諍いなど、一方から聞いただけでは 判断できないし、
特殊な家業を営んでる場合は特に、中の人じゃなければ 分からないこともあります。

私は そこを念頭において M美さんによる A家の話を聞いていました。

ただ 紛れもない事実は、
A婦人は 嫁姑、小姑問題で悩み 苦しんでいたことは 間違い無いでしょう。

A婦人のご実家は 遠くの東京で、資産家だったそうですが、
公職に就いていた A婦人の実父は 汚職により実刑になったのは
A婦人が嫁いだ後のことで、
そのことが あってからは A家から手のひら返しのごとく あしらわれ、
A婦人が実家に帰省することも強制的に禁じられ、
孤独な環境で 肩身の狭い思いをしたそうです。


家庭内のことは 血族である親 兄弟でも 問題が生じることがあるし、
それに加え 長く同じ屋根の下で暮らしてきた家族でありながらも
個々の性格や本質を 思い違えていたり、そもそも 分かってなかったりが あるものです。

そこの 嫁や婿やと 元々は他人が 加わると ややこしくなることは 必然とも言えるでしょう。

良家であろうが 社会的地位が高かろうがです。

皇族でさえあるのだから。

家業を営み 同居などしていたら 尚更 複雑化することも。

そもそも 今の時代において、二世帯で同居という形態に 無理があると
私は強く思います。

よくよく 掘り出していくと
親世代だって 義両親との関係に苦しんでいた過去の事実があるのに
何故 我が子に対して 同じ形態を強いるのか 甚だ疑問です。→ 人によりますけど

個人の結婚観 家族観 人生観も 多様化してるって言うのにね。

で、多様化してる時代だからこそ、
塗り固められた価値観の中で 息苦しくなってることが
余計に悲しかったりします。

周りを見渡して 似たりよったりの境遇が多いとなると 苦しいながらも
諦めがつく場合もあるのですよ。

A婦人が 漏らした 長かった苦痛・・・私は 最中です。

「そっかぁ、色々あるのね  大変ねぇ」 そう言ってる側で
私は ありたかったのよ。


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